Shine Blog

ブログと趣味と音楽と。

ブロガーが考える”ショールーミング”の実態とは

イヤホン

 

「私の趣味はネットショッピングです。」

 

そんな人が珍しくなくなってから久しいが、あなたは”ショールーミング”という言葉をご存知だろうか。

 

初めてその言葉を聞いたのは3年ほど前のことだが、その時の勤務先が家電量販店だったこともあり、お客様のそういった行動を肌で感じていた頃で強く印象に残ったことを覚えている。

 

 

ショールーミングとは?

この言葉は例えば一眼レフカメラを購入しようとした時に、リアル店舗に出向いて実機で機能面などを確認した上で、商品をリアル店舗では買わずにネット通販などでより安い価格で購入するといった行動を指す。

 

3年前に見たのは、家電量販店やアパレルの小売店に対して警鐘を鳴らす内容のニュースだったが、その後は電子書籍のシェアが広がり大型書店にもその波が押し寄せたことはまだ記憶に新しいのではないだろうか。

 

 

インターネットで何を買っているのか

《インターネット支出品目の世帯あたり1か月間の支出金額》

f:id:mt-kiryu:20160919111232j:plain

出典:総務省「IoT時代における新たなICTへの各国ユーザーの意識の分析等に関する調査研究」(平成28年)

 

上の図は総務省発表のネットショッピングにおける消費品目の金額を示すグラフだ。これは世帯あたりの1ヶ月間の支出金額で、2014年の1世帯あたりでの平均値は月25,890円 とのことなので、保険や宿泊料などの旅行費での利用が高額であることが見て取れる。

 

それ以外でショールーミングの影響が強く考えられるのは、支出額が大きい品目では家電や衣類といった品目になる。個人的に意外だったのは自動車等関連用品が高額だったことで、取り付けなどの手間や知識が必要な物であっても専門店があぐらをかいていられる状態ではないようだ。

 

 

ショールーミングをしたことはありますか?

あなたは実際にショールーミングをしたことがあるだろうか。恐らくこの言葉を知らなくとも、リアル店舗で気になった商品をその後ネット通販で購入をしたことのある方は多いだろう。

 

最初からそういった行動を取るつもりでなかったとしても、自宅に帰ってから気になって調べてみたらネットの方が安かったなんて経験は今では日常茶飯事だ。リアル店舗でネット価格対抗や自社ECサイトとの連携を強化している量販店もあるが、設置や長期保証が絡む白物家電ならばまだしも、ヘッドホンやパソコンなどの小型の黒物家電ではわざわざ再度足を運ぶ人は少ないのではないだろうか。

 

 

ショールーミングと間違われやすいケース

販売員視点では、スマホと商品のプライスPOPを見比べている人を見るとショールーミングしているのではないかと勘ぐってしまいがちだ。確かにその人は価格にうるさい客かもしれないが、私の経験では価格を細かく調べている人でも実はリアル店舗との妥協点を探している人も多かった

 

理由はネット通販自体が嫌いだったり、故障や初期不良時の対応面でリアル店舗を選んでいたり、今すぐに欲しかったりと様々だが、ネット価格と同価格にならないことを承知で少しでも近づけてくれれば購入するという人も多かったのだ。

 

なので最初からショールーミングを考えている人はリアル店舗でプライスとにらめっこしたりしない。その人のなかでリアル店舗で今すぐ買う可能性が残っているからこそ本気で悩んでいるのだ。現役の販売員さんにはこの部分は参考にして貰えればと思う。接客が長引くこともあるかもしれないが、そういった人の方が検討機種が絞られている上に妥協点の価格もある程度決めていたりするので、意外と時間も掛からないことも多いからだ。

 

 

ネット通販利用者の購入動機

《ネットショッピングを利用するメリット》

f:id:mt-kiryu:20160919111322j:plain

出典:総務省「家計消費状況調査結果」

 

上の図は複数回答可のアンケート結果だが「実店舗よりも安く買える」という項目は3位で53.6%の結果に留まっている。利用者はそれ以上にいつでも好きな時に買物ができるという利便性に魅力を感じているという結果だ。

 

ここから読み取れることとしては、潜在的にショールーミングを視野に入れて来店している人であっても、リアル店舗で購入する可能性が残されている人も多いということだ。

 

下見のタイミングではどうにもならないとしても、購入を決定できるタイミングでの来店ならば1位と2位のメリットは効力を失うことになる。大型の商品なら話は別だが、今すぐに購入して持ち帰れる買物ならば、そこで決断してしまった方が時間の節約にもなる。後は販売員が検索キーワードすらはっきりしない客から潜在的なニーズを聞き出し、ネットのレビュワーよりも信頼されればリアル店舗での購入の可能性は大いに広がってくるのでないだろうか。

 

 

ショールーミングという言葉が認知されない理由

この単語がなぜ一般の消費者に広く認知されていないのかを改めて考えてみると、その理由は最初からショールーミングをすると決めてリアル店舗に出向く人が少ないからではないだろうか。

 

そもそもショールーミングすらせずに購入を決めてしまう人が急激に増えてしまったせいではないかと思うのだ。

 

そしてリアル店舗での体験を飛ばして購入の意思決定がしやすくなった背景には、ECサイトのレビュー数が豊富になったことや、最新機器を紹介するライターやYouTuber、ブロガーが増加していることが寄与しているのかもしれない。

 

ちなみに公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)の調査によれば、ネット通販の利用がリアル店舗を上回る家電品のトップはヘッドホンやポータブルプレイヤーなどのオーディオ機器とのことだ。

参考:ジャドマ通販研究所

 

小型でかつ低価格帯の商品ほどネット通販を利用する割合が増加する傾向もあるようだが、オーディオ機器といえば音の好みによるところも選択に大きく関係する機器でもあるように思うのだが、この結果こそがネット通販におけるレビューや紹介サイトの活躍が表れている部分でもあるように思う。

 

このリアル店舗とネット通販での割合にこそ、我々のようなブロガーに求められている紹介記事のヒントが隠されているのかもしれない。

 

参考:総務省|平成28年版 情報通信白書|ICTを通じた消費促進

 

スポンサーリンク

Copyright © 2016 Shine Blog All rights reserved.