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ろくでなしニート

 

最近、親戚からよく電話が掛かってくる。

 

親父に似て親戚付き合いをほとんどしてこなかったので、もう10年以上は顔を合わせていない親戚ばかりだ。

 

親戚からの自分の評価は大体分かっている。一言で言えば「ろくでなし」だ。

 

高校を半年で辞めて親父の仕事も一年で辞めた。その後はアルバイトで食いつないでいたと思ったら、20代半ばも過ぎて歌手を夢見て上京。と思ったら実家に出戻りしてやっと定職に就いたと思えば結局は辞めて今度は30代半ばでニート。そんな認識だろう。

 

一部事実と異なる点もあるが、今さら親戚の認識について意義を申し立てるつもりもない。いずれにせよ身から出た錆であることに変わりはないのだ。

 

 

変わり者の叔父

そんな私でも付き合いがあるのが個人で車屋を営んでいる父の弟、つまり私の叔父だ。叔父さんは故郷の群馬県に住んでいて、茨城県に住む私とは多少距離は離れているが車を買い替える時は毎度お世話になっている。

 

近所に住む外国人達がビビってへりくだるほど迫力のある叔父だが、その外見からは想像できないほどマメで器用な人でもある。私の知る限りずっとフリーランスで自宅で配線を組む仕事をしていたのだが、ある程度は石工の技術も持っているし、趣味でパソコンを自作して販売したりしていた。

 

挙句の果てには趣味の車いじりが昂じて個人で車屋になったという面白いひとだ。私はその生き方に今でも憧れている。

 

 

親戚からの電話

「お前がしっかりしないとな」

 

そんな電話が最近よく親戚から掛かってくる。父方の親戚だが、以前に少し面識があった従姉妹の旦那さんが電話をくれたこともあった。

 

「お前がしっかりしないとな」その言葉は当たり前の台詞だろうし、的を得ていて胸に響く言葉でもある。父の行末や私の将来を心配してくれての言葉だとは思うが、そんな時私は「今さらしっかりなんてしないけどさ」と返してしまう。

 

そんなことより親父の顔でも見てやってくんねえかな。そう思ってしまう。

 

「俺も親父を癌で亡くしてな」そう心配してくれる人のことが嫌いなわけじゃない。ただ、私自身も子宮頸癌で他界した実の母を5年前に見送っている。そのことは父方の親戚はほとんど知らないし、私がどんな人生を生きてきたのかなど誰もしらないだろう。

 

そんなろくでなしニートを心配するくらいなら、親父の心配をしてやってくれ。今辛いのは私ではなく闘病中の父なのだから。

 

 

叔父さんからの電話

「親父の体調はどうだ?」私が好きな叔父さんからは、週に一度は連絡がくる。兄である父の経済状況まで考えてくれて、具体的な相談にまで乗ってくれる頼れる存在だ。

 

その叔父とはこれまでも2年に一度くらいは会って、たまに電話するくらいの間柄でもあるので、私の遍歴を知ってくれている唯一の親戚だ。小6から世話になっていた叔母も知ってはいるが、社会人になってからのことを話す機会はあまりなかった。

 

「抗癌剤がすごく効いてるみたいで…」副作用も少ないしこのまま順調なら膵癌の摘出手術ができるかもしれない。そう話をしながら父の愛車のレクサスを売ることになった話を聞いた。

 

俺がお金持ってればな…

 

心のなかでそう思った。そうすれば父の愛車も残せるし、親戚もきっと親父の心配をしてくれる。住む家の心配までさせることもないだろう。

 

 

今日も地球は回ってる

叔父さんは今度の日曜に親父の顔を見にくるそうだ。庭に積まれた錆だらけの工具の処分のことまで引き受けてくれた。こんな私を考えさせる言葉もくれるが、決して責めるような言葉は使わない。頼れる人だ。

 

そして私は今日もいつもと同じようにパソコンに向かい、Twitterで他愛もないことを呟きながらブログを書いている。見えるところでも、見えないところでも、多くの人に支えてもらいながら。

 

 

おしまい。

 

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